こんにちは、ハラペコです。
突然ですが、皆さんは「ソーシャルレンディング」をご存じでしょうか?
ソーシャルレンディングとは、平たく言うと「お金を借りたい人(企業など)」と「お金を貸したい人(個人など)」をマッチングするサービスです。
出典:ソーシャルレンディングとは|初心者投資家でも分かる特徴から投資方法まで | ソーシャルレンディング情報 – Fintenna
クラウドファンディングの融資版といったところでしょうか。
お金を貸したい人として一個人も参加できることと、期待利回りが5~12%程度と結構優秀だということで、「これはええわ!」と飛びついた個人投資家が多かったんですよね。
僕もその1人でして、昨年7月から「クラウドバンク」というソーシャルレンディングサービスで試しに10万円運用していたんですよ。
つい先日、無事に運用が終了したので、今日は「クラウドバンク」を実際に使ってみた感想やソーシャルレンディングの注意点を書こうと思います。
それでは行ってみましょう!
目次
クラウドバンクとは?
上記の通り、「クラウドバンク」とはソーシャルレンディングサービスの1つでして、日本クラウド証券株式会社が運営を行っています。
なぜ僕がクラウドバンクを選んだかと言いますと、
- WebのUIが直感的でわかりやすい
- ファンドの種類が多い
- 利回りが比較的高い
からです。
UIって結構重要だと思っていまして、最初はSBIソーシャルレンディングでお試し運用してみようと思っていたのですが、初回入金をしたあたりでUIがあまりにも分かりづらくてギブアップしてしまいました(^_^;)
で、UIがよさげなクラウドバンクでお試し運用を始めたというわけです。
クラウドバンクでの運用成績
それでは早速、クラウドバンクでの運用成績を発表します。
こんな感じでした!
ファンド名 | 元本 | 目標利回り (税引前) | 分配後資産 | 実績利回り (税引前) |
不動産担保型ローンファンド第175号 | 100,000円 | 6.0% | 102,602円 | 3.26% |
ほんの少しだけ増えました。リターン(税引前)は3.26%です。ちなみに、税引後だと2.60%ですね。
ファンドが謳っていた目標利回り6.0%には及びませんでしたが、銀行に預けるよりは遙かにマシですね。
ソーシャルレンディングのメリット
改めて、ソーシャルレンディングのメリットを書き出してみました。
- メリット1:銀行に預けるよりはるかに高い利回り
- メリット2:金融知識が不要
- メリット3:少額かつ短期での運用が可能
それでは順番に説明していきます。
メリット1:銀行に預けるよりはるかに高い利回り
皆さんご存じの通り、今のご時世、銀行にお金を預けたところでほとんどお金は増えません。
今の銀行の金利って0.1%とか0.2%が関の山ですよね…。
ところが、銀行と同じようにソーシャルレンディングにお金を預けておけば、5%~12%程度の利益がのっかって返ってくるのです。
そりゃあ、銀行に預けるよりソーシャルレンディングで融資に回した方がいいですよね…!
メリット2:金融知識が不要
ソーシャルレンディングで融資先(ファンド)を探して、よさげなところにポチッとするだけで完了です。
ファンドを探すと言っても、判断材料は「目標利回り」や「運用期間」あたりから判断するしかないので、あまり迷いようがありません。ファンド一覧はこんな感じです。
出典:募集中のファンド| Crowd Bank<クラウドバンク>
株やFXのように価格が変動するわけでもないですしね。
メリット3:少額かつ短期での運用が可能
上記の画像を見ていただければわかりますが、ソーシャルレンディングは少額から始められます。上の画像だと1万円ですね。
で、運用期間は短いもので5ヶ月とか6ヶ月、長いもので1年超えというレベル感です。
なので、「最初は様子見で1万円から始めて、運用期間は5ヶ月のファンドを選ぼう」という感じで、非常に少額かつ短期でお試し運用ができるのです。
なお、ソーシャルレンディングは基本的に途中解約不可です。ファンドの運用期間が終わるまで資金がロックされます。ここが銀行に預けるのと違うところですね。
なので、当分動かす予定のない資金でお試しする必要があります。
これらがソーシャルレンディングのメリットですね。
ソーシャルレンディングのデメリット・リスク
こういったメリットにより、一時期、爆発的な人気を誇ったソーシャルレンディングですが、昨今、以下のようなデメリットやリスクの顕在化により、若干人気が落ちてきています。
- リスク1:融資先非開示による貸し倒れ(※リスク低減の動きあり)
- リスク2:貸し倒れによる元本割れ
それでは順番に説明していきます。
リスク1:融資先非開示による貸し倒れ(※リスク低減の動きあり)
ソーシャルレンディングは基本的に融資先の情報が開示されていません。また、基本的に複数の融資先を束ねて「○○ファンド」という形を取った上で融資を募ります。
そもそも融資先を開示してしまうと、個人が特定の企業等に融資するのと同義なので、個人が貸金業登録しないといけなくなるということもあって、融資先が匿名化されているという事情もあるようですね。
ただ、融資先が匿名化されているのをいいことに悪意のある融資先なんかが現れて、結果、延滞や貸し倒れが多発しています。
ラッキーバンクの複数案件で返済遅延が発生 | ソーシャルレンディング情報 – CROWDPORT
そして、この記事を書いている最中、ソーシャルレンディング事業者の最大手maneo(マネオ)に対して個人投資家が集団訴訟を起こしたというニュースが流れてきました。
うーむ、これは大変ですね…。
こういった状況を重く見たのか、内閣府の規制改革実施計画(平成30年6月15日閣議決定)で、「ソーシャルレンディングの融資先が非開示ってどうなん?考え直しなよ」と言及されました。
規制改革実施計画は各省庁からすると相当に重要な指針でして、これを受けてか、ソーシャルレンディングの融資先情報の開示に向けて、着々と話が進んでいるようですね。
リスク2:貸し倒れによる元本割れ
上記リスクが発現すると、「貸したお金が返ってこない」状態になるわけですから、当然のことながら元本割れする可能性がめちゃくちゃ高くなります。
maneoに対する手段訴訟もまさに元本割れしたからこそ起こったことでしょう。
ソーシャルレンディングの進化形「Funds」が登場
元本割れが多発したことにより、「ソーシャルレンディングはリスキーだ…!」という風潮になりかけたのですが、そのタイミングで新たなソーシャルレンディングが誕生しました。
それが「Funds(ファンズ)」です。
今までのソーシャルレンディングと何が違うかと言いますと、貸し倒れリスクや貸し倒れによる原本割れリスクが緩和されているのです。
Fundsの運営会社であるクラウドポートの藤田社長のnoteに分かりやすい図があったので引用させていただきます。
出典:貸付けファンドのオンラインマーケット「Funds (ファンズ)」をリリースしました。|藤田 雄一郎|note
今までのソーシャルレンディングとは違い、融資先として上場企業のグループ会社や大手企業からの出資を受けた将来性が期待されるベンチャー企業に限定することで、貸し倒れリスクを低減するということですね。
その代わり、利回りも1.5%~6%とソーシャルレンディングより少し低くなると。
ソーシャルレンディングよりリスクが小さくなる分、リターンも小さくなるということですね。
「これはええやんけ!」ということで、現在、「Funds(ファンズ)」には申し込みが殺到しているようで、お金を貸したくてもすぐにファンドが募集定員締め切りになってしまい、なかなか貸せない状況のようです(^_^;)
ニーズにあったスバラシイ投資商品を出してきたな…!
最後に
「株とかFXとかよくわからんけど、少しでもお金を増やしたい!」という人には「Funds(ファンズ)」はうってつけですね。
ただ、僕は
- 貸倒れや元本割れリスクを自分でコントロールできない(ソーシャルレンディング事業者頼み)
- いったん融資したらやることがないので、あんまり楽しくない(^_^;)
という理由でソーシャルレンディングからはしばらく離れようかなと思っています。
どちらかというとリスクコントロールを自分で出来ないというのが一番気になりますね。
というわけで、しばらくは「トラリピ」をメインにしつつ、FXスワップサヤ取りでチマチマ小銭を稼ぐというポートフォリオでいこうと思います。
「何かよくわからんけど投資を始めたい」という方には「Funds(ファンズ)」をおすすめします。
ただし、いくらリスクが低減されたとはうえ、元本割れリスクはゼロではありませんので、少額からはじめることを強くおすすめします…!
以上、ハラペコでした。