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【IT】受託開発(SI)でワークライフバランスを保つのが難しい理由

突然ですが、皆さんは受託開発ってわかりますか?

受託開発とは、クライアントからの依頼に基づき、システムやソフトウェアを開発することです。IT業界ではSI(システムインテグレーション)と呼んだりもします。

要は、クライアントから「こういうシステム作ってよ」と言われたものをそのとおりに作って納品するという仕事ですね。

SIerと呼ばれる企業、たとえば野村総合研究所(NRI)やNTTデータなんかは、この受託開発(SI)を生業としています。

受託開発で注意すべきなのは、「案件によってはワークライフバランスを保つのが激しく難しい」という点です。

今日は、SIerへの就職や転職を考えている人に向けて、「なぜワークライフバランスを保つのが難しいのか」「ワークライフバランスを保つ方法はないのか」について書こうと思います。

この記事を読むと、あなたがSIerに向いているか、向いていないかがはっきりわかります(笑)。

受託開発(SI)でワークライフバランスを保つのが難しい案件は?

とはいえ、受託開発の全てが激務かと言われれば、そんなことはありません。結構ホワイトな案件もあります。

ただ、押しなべてみれば、ブラックな案件が存在するのは事実です。

約12年、SIerで働いてきた僕が思うに、ワークライフバランスを保つのが難しい、ブラックな受託開発案件は概ね以下のような感じです。

  • 条件その1:新規顧客である
  • 条件その2:「戦略的に取りに行くぞ」と営業が息巻いている
  • 条件その3:SIer側に業務ノウハウが全くないシステムである

この3つは開発プロジェクトが始まる前にわかる条件です。この3つが揃えばたいてい炎上プロジェクトになります。ワークライフバランス等、影も形もなくなります。

それでは順番に解説していきます。

条件その1:新規顧客である

これは一概には言えものの、新規顧客の案件は往々にして炎上プロジェクトになりがちです。

なぜかと言いますと、顧客の特性がわからないまま、プロジェクト計画を立ててることになるので、

  • 顧客の意思決定が遅い
  • 顧客のプロジェクト体制が薄い
  • 要件を後から悪気なくひっくり返す

等々、事前に対処しきれないリスクが発現する可能性が高いのです。結果、どうしようもなくなり、炎上すると…。

既存顧客だったら、顧客の特性やノリみたいなものがわかっているので、そういう前提でプロジェクト計画を立てられますよね。なので、ある程度、プロジェクトが始まる前に作戦を立てられるのです。

そういう意味で、新規顧客の案件はとても怖いんですよ…!

条件その2:「戦略的に取りに行くぞ」と営業が息巻いている

これはわかりやすいですね。

戦略的に取りに行く、つまり、利益をめちゃくちゃ少なくしてでも取りに行くということです。

こういうプロジェクトは原価が少しでもオーバーしたら赤字になるため、一気に炎上しがちです。なので、少しのミスが命取りになります。

ここで「戦略的に取りに行くと言っているのだから、多少の赤字は覚悟の上なんじゃないの?」と思った方は鋭いです。

そうです。そのはずなんですが、いざ受注に成功して、プロジェクトが始まると、やっぱりちょっとでも利益が欲しくなるのが営業であり会社というわけです。

なので、ほんの少しミスって赤字目前になってくると、「こらーー!!何とかせかーーい!!」と言われ、そのハッパが逆効果になって一気に赤字転落&大炎上という…ね。

目も当てられません。

条件その3:SIer側に業務ノウハウが全くないシステムである

これは上の2つとは少し毛色が違う条件なのですが、ごく稀に、開発リソースの都合で、門外漢の業務システム開発をさせられることがあります。

例えば、いままでずっと銀行の勘定系システムを開発していた部隊が、急に動画配信システムの開発をさせられるみたいな。

さすがにここまでガラっと変わることはあまりありませんが、「え、そんな業務システム、開発したことありませんけど?」みたいなことってたまにあるんです。

システムを作る上で、業務ノウハウって相当重要なんですよ。なぜなら、振込業務とか入出金業務とかがどういう業務で、どういうフローで行われるのかがしっかりわかっていないと、システム化なんてできませんからね。

よって、業務ノウハウのないシステムの開発はかなりリスキーなプロジェクトになります。この手のプロジェクトリスクのヘッジ方法は1つしかなく、「業務ノウハウのあるエンジニアを引っ張ってくる」ことなのですが、そんなエンジニアが簡単に見つかったら、そもそも門外漢の部隊にシステム開発なんてさせていないわけで…。

つまり、この条件に当てはまるプロジェクトの場合、かなりの確率で炎上します。

ワークライフバランスを保ちたければ、別プロジェクトに異動しましょう

上記のようなプロジェクトにアサインされた場合、炎上確率が非常に高いので、往々にしてワークライフバランスが崩れます。

残念ながら、SIerは受託開発を生業にしていることもあり、「お客様は神様」的な思想が根強いため、燃えさかる中を必死に進んでいくことを強いられます。

ごく稀に、まともなプロジェクトマネージャーと営業責任者が、原価増&売値増(売値を上げないと赤字になるから)を顧客に提案してくれることもありますが、そんな条件、まともに飲んでくれるはずもなく…。

仕方なく、原価増&売値据え置き、つまり赤字プロジェクトとして、エンジニアを増員して何とか進めていくわけですが、エンジニアを増やしたところで完全に鎮火などするはずもなく、燃えながらリリースまで行くことがほとんどですね。

つまり、プロジェクトが終わるまで、ずっとハードワークです。もしかしたら休日出勤も必要かもしれません。

そうなってくると、残念ながら、体調を崩してしまう方が出てきてしまいます。

炎上プロジェクトは毎日がお祭り騒ぎなので、逆に「体はしんどいけど、楽しいかも…!!」みたいに感じる人がたまにいるのですが、こういう人はSIerに向いています(笑)。

ただ、たいていの人は「もうダメだ…休みたい…」という感じだと思います。こういう方には大変辛い仕事です。

我慢できそうになかったら、有無を言わさずとっとと逃げるのが正解です。なりふり構わず逃げましょう。

稀に「逃げるのか!?こんな程度で逃げていたら、どこに行っても通用しないぞ!」とか言ってくる人がいますが、自分の健康が最優先事項なので、無視してOKです。

まともな会社であれば、別プロジェクトへの異動を検討してくれるでしょう。

注意すべきなのは、「もう死にそう」という段階で異動を希望しても、異動よりも先に倒れてしまう可能性が高いので、「うーむ、これはダメかもしれん…」というぐらいの、まだ少し余裕がある段階で異動の意思を伝えましょう。

倒れてからでは遅いのです…!

異動してもダメならSIerはあきらめて、さっさと転職しましょう

さて、運良く他のプロジェクトに異動できたとして、そこがホワイト案件かどうかはわかりません。

もしかしたらさらにヒドいブラック案件かもしれません。

ブラックな炎上プロジェクトでギブアップした人をさらにブラックな案件に異動させるなんて、まともな会社のやることではありませんので、もしそうだった場合はとっとと転職しましょう。有無を言わさず転職しましょう。

そうと決まれば、とっとと転職エージェントに登録して、転職活動開始です。

転職エージェントに登録してから転職が完了するまで、めちゃくちゃスムーズに行っても転職先候補の絞り込みやら書類選考やら面接やらで、軽く2ヶ月は掛かります

なので、転職エージェントにだけは早めに登録しておき、求人情報を見始めるのが吉です。

以下の3つは実際に僕が転職活動でお世話になっている転職エージェントです。以下の3つに登録しつつ、自分に合うエージェントの方を見つけましょう。

今回はこれで以上です。

転職するにせよ、転職しないにせよ、自分に合う仕事を見つけるのが重要ですね。