昨年末に某大手SIer(IT企業)から某大手製造業の会社に転職した僕。
まだ転職して5ヶ月ほどしか経っていませんが、今の僕の率直な気持ちは以下のとおりです。
「こんなはずじゃなかった!!」
「あー、転職先選び、失敗した!!」
まぁものすごくシンプルに言うと「転職に失敗しました(泣)」ということですね。
「転職先 選び方」でググると、
- これから伸びそうな業界を選ぼう!
- 仕事内容をしっかり確認しよう!
- 給料や待遇など、労働条件もしっかりチェックしような!
みたいなことが意気揚々と書かれているのですが、そんなもん、当然のことながらしっかり確認したんですよ。
応募前に転職エージェント経由で確認したし、何なら面接でもズケズケと聞いてみたりもしました。
それでも「あれ…?」「こ、こんなはずでは…!」となってるわけで。
本記事では、僕の今の状況をお伝えしつつ、「ここが失敗だったな」と思う点と、その失敗を踏まえて「こういう基準で転職先を選べばよかったな」という2点について、自戒を込めて書きたいと思います。
「転職しようと思ってるんだけど、絶対に失敗したくない…」
「転職先選びに迷ってて、どういう基準で選べばいいかよくわからない」
こういった方の参考になれば幸いです。
目次
転職先選びを間違ってしまった、今の僕の状況

「あー、転職先選び、失敗したーー!!」と日々後悔の念を心のなかで叫びまくっている僕ですが、具体的には以下のような状況です。
- その1:入社早々、採用されたポストとは違う仕事にアサインされた上、前職の知識やスキルがまったく活かせない仕事だった
- その2:アサインされた仕事にたいして興味が持てない
- その3:組織長が「石の上にも三年」タイプで異動希望に聞く耳を持たない
順番に説明していきます。
その1:入社早々、採用さ入社早々、採用されたポストとは違う仕事にアサインされた上、前職の知識やスキルがまったく活かせない仕事だった
改めて文字にしてみると、結構ひどい話ですよね、これ。
一応、上司から「採用ポストとは違うんだけれども、炎上している案件があってそっちに入ってほしい」と断りがあったので、「まぁしょうがないか」とは思っているですけれども。
所詮はサラリーマンですしね。急遽、状況や方針が変わることだってあるでしょう。
ここまでは「しょうがないかな」の範疇なのですが、一番大きな問題は
アサインされた仕事は、自分の知識やスキルがまったく活かせない仕事だった
ということです。
僕はいままでずっとシステム開発の仕事をしていたので、ソフトウェアとかクラウドとか、いわゆるIT分野が得意なのですが、アサインされたのはゴリゴリのハードウェアの案件でした。
まぁ、もしかしたら「ソフトウェアとハードウェアなんて、どっちも”ウェア”ってつくし、似たようなもんでしょww」とか思っちゃってる人もいるかもしれませんが、ソフト作るのとハード作るのって全然違いますからね。
完全に別物です。「ひつまぶし」と「ひまつぶし」ぐらい違う。
だって、町工場のゴリゴリのベテラン職人に「スマホアプリ作って」って言っても作れないでしょ?ITベンチャーのイケイケのエンジニアに「炊飯器作って」って言っても作れないでしょうよ。
ソフトウェアとハードウェアって完全に似て非なるものなのですが、そのあたりを上司が全然理解してくれなくて、ハードウェアの案件に放り込まれちゃったんですよね。
や、何回も言ったんですよ?「いや、僕、ハードのことはズブの素人なので、大した仕事はできませんよ!?」と。
「それでもいいから!!」と懇願されてしまったので、仕方なく受け入れてしまったのですが…。
知識ゼロの状態からスタートしているので、当然のことながらパフォーマンスが死ぬほど悪く、同僚からは「あいつ何なの?」的な扱いを受けています。
か、悲しい…。
その2:アサインされた仕事にたいして興味が持てない
こうしてハードウェアの案件にアサインされてしまったわけなんですが、ぶっちゃけ、ハードウェアの商品企画とか開発にまったく興味がないんですよね。
しかも、それができる知識もスキルもないという。
つまり、今の仕事って、僕にとって「やりたくないし、そもそもできない」仕事なんですよ。
せめて「やりたくないけど、まぁできる」という仕事ならよかったんですけど…。
一応、サラリーマンなので、頭では「頑張らねば!」と思って入るんですが、体が言うことを聞かず、「ムキーーーッ!!」と発狂する毎日です。
か、悲しい…。
その3:組織長が「石の上にも三年」タイプで異動希望に聞く耳を持たない
「やりたくないし、できもしない」仕事って辛いじゃないですか。
だから、僕、人事権を持ってる組織長に直談判したんですよね。
- 今の仕事は自分の価値が提供できない
- 20代の若者ならいいけど、40手前のおっさんに未経験の仕事をさせるのは会社にとってもコスパが悪いはず
- だから、せめて自分のスキルが活かせる仕事をアサインしてくれ
- 今の組織にそういった仕事がないなら異動させてくれ
と。
ところがどっこい、組織長はいわゆるザ・日本の大企業で育った人なので、
- なぁに、3年もすれば自分の価値が提供できるようになるよ
- まぁそう焦りなさんな。そんなに急いで成果を出さなくていい。成果を出すのは3年後でいいじゃないか。
- 残念ながら、今の組織に君のスキルが活かせる仕事はない
- 異動したいなんて言わず、しばらく俺の下で頑張れよ、な?
という感じでした。
いやそれ、20代の若者に言うならわかるけど、40手前のおっさんに言うことじゃなくない?
「3年後に一人前になればいい」とか、中年のキャリア採用者に言うことじゃなくない?
「何この会社!!」と思い、一応、人事にチクったりもしてみたのですが、残念ながら僕の会社は人事部に異動権限は一切ないので「組織長にウンと言わせないと無理っすね(棒読み)」と言われておしまいでした。
か、悲しい…。
転職先を選ぶ上での重要なポイント

上記のとおり、完全に詰んでる僕なんですが、皆さんには同じ憂き目にあってほしくありません。
これから転職を考えている人は、いわゆる一般的な転職先の選び方、たとえば「給料や労働条件、仕事内容が自分の希望どおりか?」などの項目以外に、以下についてもぜひご注意いただきたいです。
- その1:募集ポスト以外に、自分の知識やスキルを発揮できそうな仕事がたくさんあるか?
- その2:募集ポスト以外に、興味を持てそうな仕事がたくさんあるか?
- その3:異動希望が叶いやすい会社か?
順番に説明していきます。
その1:募集ポスト以外に、自分の知識やスキルを発揮できそうな仕事がたくさんあるか?
僕はIT企業から製造業の会社に転職したわけなんですが、この2社って取り扱う商材が違うんですよね。
- IT企業→システム(≒ソフトウェア)
- 製造業→ハードウェア
上述のとおり、ソフトウェアとハードウェアは「名探偵コナン」と「未来少年コナン」ぐらい全然違うものなので、IT企業で得た知識やスキルは製造業ではほとんど役に立ちません。
取り扱う商材を変えるということは、自分のスキルが活かせる仕事の範囲が狭くなるということなんですよね。
つまり、せっかく自分のスキルを活かせるポストで採用されたところで、不意にそのポストがなくなったり異動させられたりしたら、自分のスキルが全く役に立たない仕事にアサインされる可能性が高いということです。
「えー、そういうの嫌だなぁ…」という方は、応募予定のポスト以外に、自分の知識やスキルが発揮できそうな仕事がたくさんありそうな会社を選ぶことをおすすめします。
企業のホームページを見てもいいでしょうし、転職エージェントに情報提供してもらうのもいいですね。
その2:募集ポスト以外に、興味を持てそうな仕事がたくさんあるか?
転職するときって「自分のやりたい仕事(採用されたポストの仕事)ができるぞー!」と息巻いていると思うのですが、僕のように入社早々、畑違いの仕事をアサインされることだってあるわけで。
一応、「入社早々、採用されたポスト以外の仕事をアサインされる」って、転職エージェントの方に言わせれば「ありえない」らしいのですが、実際ありえたわけでして。
僕の場合、自分のスキルが全く活かせないし、ましてや全く興味の持てない仕事だったので、非常に辛い毎日を送っているわけなんですが、正直、自分の知識やスキルが活かせなかったとしても、めちゃくちゃ興味があって「やりたい!」と思える仕事であればOKだと思うんですよね。
特に若い方はそうなんじゃないかなと思います。
「興味ない仕事やらされるとか、転職した意味ないじゃん…!」という方は、転職先の会社に自分の興味が持てそうな仕事がたくさんあるかどうか、チェックすることをおすすめします。
転職エージェントに聞いてもいいでしょうし、知り合いに転職希望の業界に勤めている人がいれば、仕事内容をヒアリングするのもいいでしょう。
その3:異動希望が叶いやすい会社か?
まぁ、転職早々、採用ポストと違う仕事をアサインされたって別にいいんですよ。あとでちゃんと希望する仕事をアサインしてくれれば。
前職の会社は、割と個人のやりたいことを尊重してくれる会社で、希望すれば異動もすんなりできたので、「どこの会社もこんなもんなのかな」と思っていたのですが、どうやらそんなことはなかったようです(泣)
転職後、OpenWorkで今の会社のクチコミを血眼になって読みまくったところ、「異動希望はほとんど通りません」というクチコミで溢れかえっていました…。
まともな会社なら、キャリア採用者についてはちゃんと採用ポストの職に就かせてくれるとは思うのですが、こういうことを避けるためには、できるだけ異動希望が通りやすい会社を選ぶのがいいかなと思います。
おそらく転職エージェントではこういった情報は持っていないと思うので、OpenWorkなどのクチコミサイトを見まくるしかないと思います。
最後に
鮮やかなまでに転職先選びを間違えてしまった僕ですが、転職そのものを後悔しているかといえばそんなことはありません。
やはり取り扱う商材や業界が変わると、仕事内容は当然のことながら、仕事のやり方まで変わるので、非常に新鮮ではあります。
とはいえ、戦士から武闘家に転職したつもりだったのに、蓋を開けてみれば戦士から遊び人に転職していたという感じなので、なんとか方向性を是正したいなとは思っています。
この記事を見ている皆さんには僕のような失敗はしてほしくないので、転職をお考えの方は是非とも上記の転職先選びのポイントをチェックしてみてください。