こんにちは、ハラペコです。
僕が勤めている会社には、数多くの保険セールスの方々が出入りしています。
お人好しが顔に出ているのか、僕はかなりの頻度で「今お時間よろしいですか?」攻撃を食らっていまして、数々の生命保険の勧誘を受け続けています。
そのたびに「こういうわけで…」とお断りしているのですが、中にはうまく断れなくて困っている人もいるのではないでしょうか?
そこで、今日は生命保険の勧誘の正しい断り方を書こうと思います。
なお、最初に断っておきますが、この記事は決して生命保険や保険セールスを否定するものではありません。実際に僕も生命保険に加入しています。必要な人には必要なものであり、とても有益な商品だと思っています。
問題はたまにいらっしゃるグイグイ系のセールスの方でして…。
なかなか断りづらいですよね…。僕も若い頃はうまく断れきれなくて困っていましたが、今ではスパッと断れるようになりました。
今日は僕が実践している断り方をお教えしようと思います。
それでは行ってみましょう!
目次
一般的な生命保険の勧誘のプロセス
会社に勤めているサラリーマンの方ですと、こんな感じで勧誘を受けているのではないかと思います。
- 人が多く集まる場所(エレベータホール等)に待ち伏せされる
- 「今お時間よろしいですか?」と声を掛けられる
- 氏名、生年月日、家族構成、連絡先を聞かれる
- 後日「保険の提案をしたい」をアポイントの連絡が来る
- 保険の提案を受ける
- (場合によって)再提案を受ける
- 「ご検討状況はいかがですか?」と催促が来る
- 断り切れず契約してしまう
…まぁ、「⑧断り切れず契約してしまう」まで行ってしまう人は少ないかも知れませんが、僕のようなお人好しで口下手な方は「⑤保険の提案を受ける」まで行ってしまうことが多いのではないでしょうか。
ちなみに②の段階でスパッと断れる方はこの記事を読まなくても大丈夫です!(笑)
保険の勧誘の正しい断り方
「⑤保険の提案を受ける」まで進んでしまった場合は、以下のように話をすることで断ることが出来ます。
- その1:「なぜ私にこの保険が必要だと思われたのでしょうか?」と聞いてみよう
- その2:「死亡保障額の算出根拠を教えていただけないでしょうか?」と聞いてみよう
- その3:「競合他社との違いを教えていただけないでしょうか?」と聞いてみよう
- その4:「やっぱり安い方がいいなぁ…。ネット保険を検討してみます」と言ってみよう
それでは順番に説明していきます!
その1:「なぜ私にこの保険が必要だと思われたのでしょうか?」と聞いてみよう
ほとんどのセールスの方は③の「氏名、生年月日、家族構成」をインプットに「エイヤ」と保険の提案をしてきます。
そうです、「エイヤ」です。だって、この情報だけで適切な保険の設計なんてできるわけがないんですもの。
なので、提案書を見たときにあなたは絶対こう思うはずなんです。
「こんな保険、本当にいるの?」
と。
そりゃそうです。あなたのことをよく知らない人がエイヤで作ってるんですから。ファーストインプレッションは「何これ?」になって当然なんです。
なので、それをそのまま言えばOKです。
「この保険、イマイチ私に必要だと思えないのですが…。どうしてこの保険が私に必要だと思ったか、1つ1つ説明してもらえないでしょうか?」
と素直に聞いてみましょう。
そうすると、セールスの方は1つ1つ説明してくれるはずです。その際、あなたは「なぜ死亡保障額がこの金額なのか?」に注意して聞くようにしてみてください。
その2:「死亡保障額の算出根拠を教えていただけないでしょうか?」と聞いてみよう
まず、往々にして死亡保障額がてんこ盛りになっていると思います。たとえば新入社員で独身の方なのに死亡保障が3000万円とかです。
なお、セールスの方の説明の中で、死亡保障額の算出根拠への言及が薄いようでしたら
「すみませんが、もう1度、死亡保障額の算出根拠を教えていただけないでしょうか?」
と聞いてみましょう。
算出根拠はしっかり説明を聞いて、理解できなければ理解できるまで説明をお願いしましょう。ここで知ったかぶりやわかったふりをしないことが重要です。
しっかり説明を聞いて内容を咀嚼してみると、あなたはこう感じると思います。
- 「その算出根拠、おかしくない?」
- 「あれ?私が死んだとき、本当にこんなにお金必要なんだっけ?」
と。
生命保険は「あなたが亡くなったら経済的に路頭に迷う人がいる」から加入するものだと思うのですが、新入社員で独身の方ですと、相当に特殊な状況でもない限り、路頭に迷う人はいないはずです。
つまり、そんな方にはそもそも生命保険は不要なんです。保険料の分だけ貯蓄なり投資に回せば事足りるはずです。
もしあなたが新入社員で独身なのであれば
「説明を聞いて、そもそも私には生命保険はいらないと気づきました。貯蓄で十分だと理解しました」
と言いましょう。
大抵のセールスの方はここで引き下がってくれるのではないかと思います。
一方、既婚の方はどうでしょうか。
共働きの場合、お互いに収入があるわけですから、どちらかの方が亡くなったとしても経済的に路頭に迷うとは考えにくいため、基本的には生命保険は不要ではないかと思います(もちろん状況によって異なるとは思いますが)。
独身の方の場合と同じように断りましょう。
さらに、既婚の方でお子さんがいらっしゃる方はどうでしょう。
お子さんがすでに独り立ちされている場合は同じ理由で不要ですね。
ただ、小さいお子さんをお持ちの方は話が違います。場合によっては生命保険が必要なこともあるかと思います。
その場合は死亡保障額とともに、保障額の推移を確認するようにします。
基本的に必要な保障額は時間が経過するにつれて右肩下がりになっていきます。なぜなら、お子さんが大きくなるにつれ、必要なお金は減っていくからです。例として、お子さんの教育費で考えるとわかりやすいかと思います。
なので、提案された死亡保障額が年々減少していくかどうかをしっかり確認するとよいと思います。
その結果、死亡保障額や算出根拠が問題なさそうであれば次に進みます。
その3:「競合他社との違いを教えていただけないでしょうか?」と聞いてみよう
世の中の大体の商品には、競合があるはずですよね。それは生命保険でも同じです。
なので、今度は
「内容はわかりました。ちなみに競合他社の商品と比較してみたいのですが、メリットやデメリット、価格の違いを教えていただけないでしょうか?」
と聞いてみましょう。
この際「ネット保険ってどうなんですか?比較してみたいです」と付け加えましょう。
この「ネット保険」というキーワードを出すというのががポイントです。「しっかり価格比較してからじゃないと買わない人間ですよ」ということを暗に伝えることができます。
ただ、セールスの方によってはムッとされるかもしれません。でも、競合について知りたくなるのは普通だと思いますので、あまり怖がらず無邪気に聞いてみましょう。
大抵、競合の商品の情報は「⑤保険の提案を受ける」際には持ってきていないので、「次回持ってきます」という話になり、「⑥(場合によって)再提案を受ける」に進むと思います。
その4:「やっぱり安い方がいいなぁ…。ネット保険を検討してみます」と言ってみよう
さぁ、再提案です。ここでしっかり断らないといけません。
再提案の場では、競合他社との比較について説明してくれるはずです。
誠意のあるセールスの方ですと、
「確かに価格ではネット保険の方が安いです。しかし、弊社は○○で△△というメリットがあり…(以降、割愛)」
とちゃんと説明してくれると思います。その場合はこう言いましょう。
「生命保険は高い買い物ですし、やっぱり安い方がいいですね…。ネット保険を検討してみます」
こう言うと、大抵のセールスの方は引き下がってくれると思います。
真面目に他社との比較をしてくれないセールスの方だった場合は「ちゃんと比較したいのですみませんがお願いします」と言ってみましょう。
それでもダメなら
「自分で調べたところ、ネット保険の方が安いことがわかったので、そちらを検討します」
と言い放ちましょう。
これで断れるのではないかと思います!
番外編:「保険は不要」と語ってみよう
今までは「お人好しで口下手な人がすごく真面目に対応する」ことが前提でした。
多少うそぶくことにはなりつつも、効果的な断り方がありますので、一応、ご紹介しておきます。
まず、「④後日「保険の提案をしたい」をアポイントの連絡が来る」の時点で「基本的に保険はいらない。でも提案してくれるなら聞きます」というニュアンスを伝えておきます。
そして、「⑤保険の提案を受ける」とき、以下の内容をそれっぽく語ります。ちなみに、僕が普段から思っていることでもあります。
- 人生で起こる可能性のあるリスクに対して、何でもかんでも保険でリスクヘッジするのは非現実的だと思っています。
- なぜなら「病気になるかも知れない」「けがをして入院するかも知れない」「不慮の事故で死ぬかも知れない」と思って、全部の保険に入っていては保険料の支払いで破産してしまうからです。
- 人生で何が起こるかわからないからこそ、柔軟に対応できるように貯蓄や投資でまかなうという考え方が自然な気がしています。
- そういうわけで生命保険は不要だと思っています。
まぁ、こんな断り方が出来る人は「②「今お時間よろしいですか?」と声を掛けられる」の時点でスパッと断れるとは思うのですが……!
最後に
今回は結構時間や手間は掛かりつつも、しっかりお断りできる方法を紹介しました。
保険の勧誘を断り切れなくて困っているという方、ぜひ一度試してみてください!