ConoHa VPS (KUSANAGI) が起動しなくなって死ぬほど焦った話

こんにちは、ハラペコです。

早いものでもう年末ですねぇ。あ、でも、このブログを書き始めたのが2018年12月31日の23時過ぎなので、この記事をアップする頃にはきっと年が明けていますね。

「年末ですねぇ」じゃなかった。皆様、あけましておめでとうこざいます。本年もよろしくお願い申し上げます。

年末年始と言えば、海外旅行に行ったり、帰省して実家でまったりみたいな過ごし方の人が多いでしょうか。

僕はといえば、実家の和歌山に家族で帰省したいところなのですが、子供がまだまだ小さいもので、新幹線や飛行機の混雑を嫌って、自宅でのんびり過ごすことにしました。

家事・育児があるものの、子供が寝た後は少し時間が取れそうだったので、このブログのメンテナンスでもやろうかと思い立ち、長らくほったらかしていたVPS (KUSANAGI for ConoHa) のセキュリティアップデートをしました。

そしたら…。OSが起動しなくなりました。

めちゃんこ焦りました。完全に油断していたので…!

一応、本職はエンジニアなので、無事復旧したものの、心臓に悪すぎましたね…!

VPSとは?

VPSとはバーチャル・プライベート・サーバー(Virtual Private Server)の略で、「自分専用の仮想サーバ」のことです。なお、仮想サーバが動いている物理サーバは複数ユーザで共有している場合がほとんどですね。

VPSは自由度が高いものの、最初のサーバ構築から日々のセキュリティアップデートまで、何から何までユーザが実施しないといけないため、かなりハードルが高いです。

「今どきWebサーバがApacheてww やっぱりnginxでしょww」みたいな環境こだわり派とか「セキュリティ対策を他人になぞ任せてられん!自分でやる!」みたいなセキュリティ厨でない限り、WordPress用途ではあまり使われていないのかなと想像しています。

一方、VPSに比べて初心者向けなのがレンタルサーバです。エックスサーバロリポップあたりが有名ですね。

レンタルサーバーは共用サーバの一角を間借りするようなイメージです。なので、あらかじめ決められたソフトウェアしか使えないなど自由度がないものの、サーバ構築やメンテナンスの必要がほぼないので、「記事を書くのに専念したい!」という方には非常に向いています。

僕はというと、セキュリティ対策を自分でやりたかったのでVPSにしました。

そして、爆速と噂の「KUSANAGI」を使ってみたかったので、それに対応していて、かつ、利用料金が安かったConoHa VPSにしました。

ちなみに、ConoHaにはイメージキャラクターがいまして、一部から絶大な人気を誇っています。バナーにもガンガン登場しています↓

何が起こったか?

(注)このパートは専門的な内容、かつ、完全に備忘になりますので、ご興味ない方は飛ばしてください…!

yum updateをした後、OSが起動しなくなりました。ちなみにOSはCentOS7です。

sshで接続しようとしたところ、全く繋がらないので、ConoHaのコントロールパネルから「コンソール」で接続したところ、以下の画面で止まっていました。

「yumきっかけでブートローダー系が破損したのかしら?」と思い、しぶしぶリカバリすることに。

手っ取り早いのはCentOS7のインストールメディアからレスキューモードを起動することなのですが、「え、VPSでインストールメディア??何それ、どうやんの??」と素朴な疑問にぶち当たってしまいました。

普段オンプレしか触らないもので、クラウドとかめっぽう弱いんですよね…。

で、「ISOマウントできたりしないのか…?」なんて思ってググっていたら、普通にISOをマウントできることが判明。ConoHaすげー。

外部サイト:CLIツールで簡単にISOイメージをマウントする|VPSならConoHa

上記サイトに従って、CentOS7のISOイメージをダウンロードして、マウント。

それからOSが起動しなくなったVPSをコントロールパネルから「起動」すると、自動的にメディアからブートしました。

「Troubleshooting」を選択。

「Rescue a CentOS system」を選択。

まずは「1」を試してみようと思い、「1」を選択。 そしたら、シェルが出てきたので無事ファイルシステムをマウントできたっぽいです。ここまで来たらあとは行けそう…!

ルートディレクトリを変更して、ブートローダーを一応再インストール。

  #  chroot  /mnt/sysimage  
  #  /sbin/grub2-install /dev/vda   

grub.cfgが破損しているはずなので、一応チェック。そしたら、見事にゼロバイトのファイルになっていました…!

  #  ls -l /boot/grub2/grub.cfg   

grub.cfgを再生成して再起動!

  # /sbin/grub2-mkconfig -o /boot/grub2/grub.cfg   

無事、OSが起動するようになりました。

VPSでWordPressを運用する上で大事なことは?

今回のトラブルを受けて、今後は以下をしっかりやろうと心に誓いました…!

  • 大事なことその1:ConoHa側で定期的にバックアップを取る
  • 大事なことその2:WordPress側でも定期的にバックアップを取る

大事なことその1:ConoHa側で定期的にバックアップを取る

ConoHa側にバックアップ機能があるものの、手動バックアップは無料、自動バックアップ(週次)は月額500円ということで、今までは手動バックアップで凌いでいました。今回は「まぁyum updateぐらい大丈夫やろw」ぐらいのノリでバックアップを取得せずにyum updateを実行したのが間違いでしたね…。

今後はしっかりバックアップを取ってから環境変更しようと思います。

ついでに、自動バックアップも申し込みました。手動バックアップはVPSを停止させないといけないのですが、自動バックアップは無停止、かつ、週次でバックアップを勝手に取得してくれるのです。素晴らしい。

大事なことその2:WordPress側でも定期的にバックアップを取る

今まではConoHa側のバックアップに頼って、WordPress側のバックアップは取っていなかったんですよね。

WordPress側のバックアップというのは、WordPressのプラグイン等でファイルやデータベースをエクスポートしておくやつです。

今までは「別にいらんかな」と思っていたのですが、何らかの理由でVPSが全然起動しないとかバックアップからも復元できないみたいなことがあったら非常に困るなと。

上述のトラブルシューティングは、文字に起こすと淡々とこなしたように見えますが、実際は「うがーーーー!!やってもうたーーー!!」とか「どうすんじゃこれーーー!!!」とか叫びながら対処していました。

「これ、復旧せんかったらどうしよう…!最悪、記事全部なくなるやんけ…!」という恐怖はもう味わいたくないです。

というわけで、軽くググって「UpdraftPlus」というバックアッププラグインをインストールしました。

理由はGoogleドライブにバックアップファイルを直接アップロードできるからです。Googleドライブ、万歳。

最後に

バックアップは超大事!!

というわけで、みなさんも気をつけてください。

以上、ハラペコでした。

ConoHa VPSを使ってみる

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